仕事

おひとり50代女性は【仕事】より【働き方】を考える

仕事や働き方は年代を問わず考えなければならない問題です。
歳を重ねライフスタイルが変われば、おのずと働き方も違ってくるはず。

20代と50代では断然20代の方が働けるチャンスは多いです。
色々な仕事・働き方に挑戦し、自分の可能性を広げることができます。
再度やり直す時間もチャンスもあります。
考え抜いてから行動よりも、考えながら行動するので丁度良い時期。

しかし、50代ともなれば働き先の間口はグッと狭くなります。
何となく面接に行き、何となく合わないから辞める。というわけにはいきません。
現実問題として働かないと生活できないとなれば、そうそう夢ばかり追うわけにもいきません。
だからといって心が壊れるような職場に我慢して行き続けるのも辛いものです。

となれば、

  • 一つの仕事に固執しない
  • 収入源を複数持つ

という事が必要なのではないでしょうか。

リーマンショックや震災など不況の大きな波の後は変化が大きいです。
総じて言えるのは、前と同じにはなれない。ということ。
コロナ後がどんな変化になるのか様々な予想はありますがまだ確定していません。
ということは、どのように変化しても対応できるよう「今」向き合っておく必要があるということです。
(2020年4月12日記述)

一つの仕事に固執しない

もはや終身雇用は幻想?

2019年5月にトヨタ自動車社長が「終身雇用を守るのは難しい」と発言したことが話題になりました。
世界にも名を連ねる大企業であるトヨタでさえ難しいと考える終身雇用が「限界」ということは誰もが気付いている事実だと思います。

会社の就業規則によって多少違うとはいえ定年退職年齢の下限は60歳
果たしてその年齢まで勤められるのか。
むしろそれまで会社が存続できるのか。

そう考え早い段階から次の手を打っておいた方が得策。
これは正社員であっても、非正規雇用であっても変わりません。

年金だけでは暮らしていけない?

数十年後いざ年金受給となっても果たしてそれだけで暮らしていけるのか。
2019年6月には金融庁が「公的年金だけでは老後に2000万円不足する」という報告書を出して問題にもなりました。
国民年金・厚生年金の違い、支払った年数の違いがあるのでそれぞれの受給額は違います。その時の受給システムがどうなっているのか分かりません。

現在は60歳を越えて働く人も当たり前のようにいます。
しかし、いざ働こうと思っても年齢の壁は確実にあり働く職種も限られてきます。

だからこそ、前もって考えなければならない。

私が実際に働いてきた職場で見てきたことですが、60歳以上の人を積極的に募集して採用をしている会社はありませんでした。
しかし以前から勤務している人が定年を迎えた後に、1年単位で再雇用している会社は多かったです。

将来を見据えて長期的に働くとしたら、そのような条件で実際に働いている人がいるのか確かめておくことは必須です。

会社としてそのようなシステムがある。というのでは弱いです。
実際に再雇用で働いている人がいるのかどうかというのが重要です。

収入源を複数持つ

リスクヘッジする

この記事を書く数日前(2020年4月8日)に新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う
緊急事態宣言がされました。

それに伴って会社や店舗が休業になったり、時短になったりしています。
目安としては一ヶ月くらいとされていますがどうなるのか分かりません。

そんな中しみじみ感じるのが【会社によって対応が違う】ということ。

私は現在2か所から雇用されておりその対応は、

  • A社(製造業・印刷業)
    公共機関を使うパート・アルバイトは休業
    徒歩・自転車の通勤者は通常通り
    (社員は自宅での作業、車に乗り合わせての通勤などあり)
  • B社(飲食業・チェーン店)
    路面店以外は一斉休業
    (私が勤務していたのは商業施設の中の店舗)

私は徒歩なのでA社では変わらず勤務しており、B社では休業に入っています。
今回の緊急事態宣言で一瞬にして全ての仕事を失うということは免れました。
しかしこれからどうなるのか分かりません。

A社も休業に入る可能性はありますが、会社から6割保証があると説明を受けました。
よって無給になることはありません。

B社は給与面での説明はありませんでした。
電話で問い合わせてもエリアマネージャー自身が、どうなっているのかよく分かっておらず会社自体も混乱している様子。
B社でフルパート勤務していたパートさんは途方に暮れているという話しを聞きました。

リスクヘッジする時の注意点は、分野を分けるということです。

カフェでバイトして、ファミレスでもバイトする。
では、同じ飲食業ということでせっかくのリスクヘッジが薄れてしまいます。
(もちろんやらないより、やった方が良いとは思いますが)

違う業界、違う仕事、というのが高リスクヘッジになると思います。
(この辺の話しは長くなるので別記事にする予定です)

体力勝負をしない

年齢を言い訳にしたくはありませんが、身体の衰えは確実にあります。
20代、30代では大丈夫だった事が、40代を越えた辺りから辛く感じるようになりました。無理したり、睡眠時間を削ると身体に疲労として出るようになりました。

50代の働き方は休みをしっかりとる事が必須。

私も週末の土曜・日曜の2日はパートはお休みにしています。
その代わり「生命の樹レポート」「カードリーディング」「サイト作り」を週末にやりお金を頂いています。

これも今後を見据えた仕事でもありますが、私にとっては趣味でもあり、楽しみにしていることでもあります。

週末や平日の夜だけなので金額はそれほど多くにはなりません。しかし「ありがとう」と言われるのはとても嬉しいし張り合いになり、続ける意欲にもなります。

それに多少でも複数の収入があるというのは、気持ちの上での安心にも繋がります。

スケジュールを刻んで体力の続く限りバリバリ働く!というのは50代を超えるときつくなります。

「家でできる仕事」「少ない体力(労力)でできる仕事」を模索してみても良いのではないでしょうか。

働くことに向き合う

働く必要があるのか考える

「なぜ働くのか?」

ここがぶれていると仕事をするのが苦痛になりやすいです。

  • 生活のためにどうしてもお金が必要
  • 好きな事を続けるために稼ぎたい
  • 昔からどうしてもその仕事がしてみたかった

など、何でもいいと思います。正解・不正解はありません。

自分なりの考えや想いがあった方が、仕事に対しての責任感が強くなりやすいし、働くことに対して前向きにもなります。なにより長続きすると思います。

所属するコミュニティ(居場所)が増える

おひとり50代は複数のコミュニティが必要です。

働くということはコミュニティも増えるということ。
だからと言って無理して全員と付き合う必要はありません。
そこに所属している。という事だけでも十分に安心感に繋がります。

そして本当に気の合う人と付き合いを深めればいい。
本当に気の合う人とは、会社を辞めた後でも付き合いは続きます
むしろ、辞めてからの方が濃い付き合いになる事が多いです。

そして意図してた訳ではないのですが情報が入ってきます。
その人がいる業界の生の声を聞く事ができるのです。
実際に働いている人からなので信頼できますし貴重な情報です。
今後の選択肢の参考にもなります。

上辺だけの付き合いではなくきちんと信頼関係ができていれば、元同僚を通して退社した職場から声がかかることがあります。
元同僚が再就職した職場から声がかかることもあります。

働くことに向き合うことは、人と向き合うこと。自分と向き合うこと。なのです。

副業、複業、兼業、の違い

いくつかの仕事を同時にする時に使われる言葉を調べてみました。

副業

メインの仕事があり、その空いた時間に仕事をするイメージ。
雇用契約はありません。

複業

メインの仕事を複数持っているイメージ。

兼業

メインの仕事以外にも雇用契約を結んで仕事をしているイメージ。

Wワーク

正社員ではなく非正規雇用者が掛け持ちでアルバイトするイメージ。

自分がどんな形で仕事に向き合うかのイメージの参考にして下さい。

最後に:ライフワークとライスワーク

  • ライフワーク
    一生を通じてする仕事。天職。
  • ライスワーク
    ご飯を食べるため、生活をするための仕事。

50歳を過ぎて人生のゴールがリアルに感じてくると「残りの人生は自分の好きな事、やりたい事をしたい。天職に就きたい。」という声が増えてきます。
そう考えるのは自然なことだと私も思います。

しかし、、

実際に天職と呼ばれる仕事をして、それだけで生活をしている人はどれくらいいるのでしょうか。そして天職だから苦労や悩みが一切ないとは言い切れません。

ライフワークで無理して生活費を稼がなくてもいいんです。

向いていること。苦にならないこと。で稼げばいいじゃないですか。
好きなことは趣味にすればいい。
仕事にしなくてもいい。むしろそういう人の方が多いのではないでしょうか。

みんながそうしてるから同じにしよう。とは思いません。
しかし天職にこだわり過ぎなくても良いのではないかなとは思います。

 

おひとり50代だからこそ無理なくできる働き方を考えることが必要。

ライスワーク複数持ってリスクヘッジをする。
その上でライフワークをやったり、好きな趣味をする。

夢や希望を胸に抱きつつ、現実を見据え地に足をつけて生活するのがオトナの女性なのではないでしょうか。