歳を重ねた数だけ幸せのカタチも増えていく
ビートルズは欲しいだけの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何もないことを知った。
意識的に私と向き合う
「幸せってどういうこと?」
「私の幸せってなんだろう?」
これは「人生」または「生きる上で」永遠のテーマかもしれません。
そして歳を重ねるからこそ深く考えてしまう事でもあります。
日本人の平均寿命は
- 男性:81.64歳
- 女性:87.74歳
(厚生労働省『令和2年簡易生命表』より)
10代、20代、であれば遥か彼方の未来に思えるかもしれません。
しかし40歳、50歳を超えた辺りから、人生の折り返し地点にいるのを感じます。
ふと、「これから先どうしたら良いのだろう」「このままで良いのだろうか」と考えてしまうこともあります。
女性であれば、更年期障害。
結婚していれば、子供の巣立ち、旦那の定年。
避けては通れない人生や、生活が変わってしまう地点を通過しなくてはいけません。
不安に思う事も多くなります。しかしそれはいたって正常な事。
なぜなら、人間は変化する事を嫌うように出来ているから。
今、生命の安全が保障されているのであればその状態を維持しようとする。
現在の状態を継続しようとするのは生きるための本能なのです。
だからこそ意識的に向き合わなければなりません。
「後で」ではなく「今から」向き合うことが必要。
時間は刻々と流れています。
「私にとっての幸せとは?」
そもそも幸せってなんだろう?
そもそも「幸せ」とはどういう状態のことでしょう。
「幸せ」をウィキペディアで調べると、「心が満ち足りていること」と定義されています。
では「心が満ち足りている状態」とは?
- ホッとしている状態
- 安心している状態
- ニュートラルな状態
いくつか思い付いたものを書きましたが他にも沢山あると思います。
そして「心が満ち足りる事や時」とは?
- 誰かと話している時
- ひとり静かに本を読んでいる時
- 愛情を注いでいる時
その人その人によって沢山あると思います。
ひとつだけとは限りません。複数が絡み合うこともあるでしょう。
「心が満ち足りるのはこんな感じのものではないでしょうか?」と例を出す事はできますが「幸せのカタチ」は人によって様々です。
まずは、
- 私にとっての幸せとは?
- 私のこれからの人生は?
と順番に考えてはいかがでしょうか。
一緒にごちゃっと考えると訳が分からなくなってしまう事もあります。
順番にひとつひとつ丁寧に向き合っていく事が大切です。
不安になるのは正常なこと
「幸せとは何だろう」と考えてしまう時は何らかの不安がある時ではないでしょうか。
今が幸せの真っ只中。幸せの絶頂期に「私にとっての幸せとは?」と考える人は少ないと思います。
- 不安は分からないから訪れる
- 分からないから不安になる
「幸せに対しての不安」「人生に対しての不安」を感じたら、その不安に向き合って「分からない」を探ってみるのが一番です。
「お金」「人間関係」「老後」「健康」「家族」不安の種は様々。
何に対して不安があるのか焦点を当てて、その解決策を考えてみる。
それは自分で解決出来る事なのか、誰かに頼れば解決する事なのか、自然にまかせるしかない事なのか。
それともう一つ「考えても解決しない」というものもあります。
例としては「私はあと何年生きられるのだろう?」という問いは誰が考えても分かりません。
「いつか」としか答えようがありません。
これは考えても仕方がないこと。ただただ時間だけが過ぎて行くだけです。
だったら「これから生き続ける間にやっておきたい事は何だろう?」と切り口を変えて考えた方が答えも見つかりやすいし、精神的にも良いのではないでしょうか。
- その不安と向き合う
- 具体的な手段・行動を考える
- 自分一人で抱え込まない
- 切り口を変えて考えてみる
- 出来ないを考えるのではなく出来るを考える
- 考えても答えが見つからないものは考えない
私の幸せを決める
私の幸せを考える
結論から言うと、
幸せの基準は自分で決めて設定する。
もうこれにつきます。
他人、社会、常識、から突き付けられる「幸せ」という幻に踊らされない。
分かりやすい例で言えば、
「女性は結婚することが幸せ」
「女性は子供を生んで育てるのが幸せ」
本当にそうでしょうか?
もしそうだとしたら、どちらも経験していない私は「幸せではない」という事になってしまいます。(苦笑)
人が言う「幸せ」が自分にとっての「幸せ」とは限らない。
それは親であっても、家族であっても、先生であっても、親友であっても、です。
「幸せ」の尺度はみな違います。違って当たり前なのです。
幸せについて考える時のポイント
自分の幸せを思い浮かべた時にその先も考える事は必要です。
例えば、
「お金持ちになる事が私の幸せ」と思ったとします。
ではお金持ちになると何が幸せなのでしょう。
答え①
欲しいものを値段を気にせず買えるから
↓
具体的にいくらあれば買える?
答え②
世界中を旅できるから
↓
お金持ちにならないと旅できない?
答え③
すごい人と言われたい
↓
何をすごいと言われたい?
で、どうしたい?
で、それから?
「何故?」を考えると、より幸せの本質に繋がります。
上の例でいえば「お金持ち」になる前に叶えられる幸せはありそうですよね。
そこで冒頭に記載したジョンレノンの名言をもう一度
欲しいだけのの金を儲け、好きなだけの名声を得て、何も無いことを知った。
私の人生を生きる
人生は一度だけ。
その人生をどう生きるのかを決められるのは自分だけです。
だからこそ自分と向き合う事をおろそかにしないこと。
今、パートナーがいてもまずは「個」であることが大事です。
自分の足で立つこと。自分の足で歩くこと。そうでなければ支え合う事はできません。
相手に依存し、相手の機嫌を伺い、相手の言うがままに行動する、相手の人生に乗っかって生きる人生。その方が楽という考え方もあるでしょう。
【自分で考える事・選択する事=責任を取る事】をしたくないと考えるのであれば、それでもいいのでしょう。
しかし、
自分が納得するように、自分の人生を歩みたい。
パートナーとお互いに尊重しあい足並みを揃えて歩みたい。
そのように考えるのであれば、
- 自分と向き合う
- ひとりと向き合う
という事は必須。
今ひとりでいるならば、
これからの人生を彩りあるものにするために。
ひとりを楽しむために。
孤独と友達になるために。
やはり、
- 自分と向き合う
- ひとりと向き合う
という事は必須。
自分自身と向き合うことは、
歳を重ねる事を怖れないということ。
幸せと向き合う事を怖れないということ。
人生で今が一番若い時。
スタートラインはいつも足下にあり、いつでも走り出す事は出来ます。
過去は変えられませんが、今は変えられます。
そして未来は今のその先にあります。
私にとっての「幸せ」を自分と向き合い考えるのは今。
最後に:愛と幸せ
ジョンレノンの名言をもうひとつ
僕らは自分の素晴らしさを、不完全の中で何よりも自分自身を愛することから学ばなければいけない。
自分と向き合うことは自分を愛すること。
自分を愛することは自分を幸せにすること。